2005年 11月 08日
続々・よく釣れる漁師的鮎釣り |
3. なぜ鮎が釣れるか考える
鮎がなぜ釣れるかが解れば、鮎が良く釣れる方法が見つかるのは、自明の理といえます。したがって、鮎釣りの本には、必ずかなりのスペースを割いてたぶんや、おそらくという言葉を多用して想像論が繰り広げられてきました。しかし、それはあくまで想像であり確たるものでは有りませんし、私もわかりません。しかし、今までの経験から予想し、自分の釣に取り入れて、段々見えてくるものが有りました。それを少しここで述べてみます。
まえに書いたとおり、鮎は川に上ると約1㎡の縄張りを持ち侵入した魚を激しく追い払います。しかし、侵入者が多いといっしょに群れになってしまいます。その、群れの中でも突然激しい追い合いをしたりします。縄張り鮎にも、追いのきつい時とそうでない時があります。当然追いのきつい時によくかかります。なにが、追うスイッチを入れるのでしょうか。スイッチは、水温によって入ると予想しました。そう考えると、水温の低い朝はおいが激しくない。山間の水温の低い川は鮎がたくさん見えてもまったく追わない時がある。熱くて水温の上がりすぎた川は極端に追いが悪い。しかし、夕方や突然の俄か雨で水温が下がると、狂ったように追い出したりする。また、追いの悪い時でも、瀬肩であったり瀬であったり瀬尻であったり瀞であったりどこかで少しでも追う鮎が居る事もわかって来ました。それは、きっと場所により水温差が有り、スイッチが入っていると想定しました。次に、元気の良いオトリがよく釣れるといわれる所以を検証してみました。ある条件の良い瀬肩で、元気の良いオトリ、胴締めしたオトリ、少し弱ったオトリに2号おもりをつけて代わる代わる釣ってみました。あまり釣れる時間差もなく、どれもよく釣れました。次に、瀞で同じように釣ってみました。元気の良いオトリはよく釣れ、おもりをつけたオトリは時間がかかりました。胴締めは掛かりませんでした。しかし、元気の良いオトリは、泳ぐ距離が長く、自分でポイントを探しているような感じがしました。
今は、水中撮影の技術や機材の進歩もあり、折に触れてみる機会があります。そんな水中撮影を見てかんじたことをお話します。今から10年程前、ダイワ提供のフィッシングのテレビロケを九州の河川で行なった時、胴締めで一世を風靡した鈴子陽一が胴締めの下にいかり針を装着して実験していました。見た方もいたと思います。結果は、追っても追っても掛かりませんでした。鮎はしりびれのあたりに激しくアタックするのに、針は遥か下のほうにあるのでまったく掛かりません。また、川底にいるオトリは追われるとかかるのに、すこしでも浮くと掛かりません。
村田満の言うなわとびというのは、こういうことかと納得しました。そして、元気のよいオトリは底の方にいて、少しでも弱るとすぐ浮きはじめます。気をつけてみていると、常にオトリは鼻先を上に引っ張られています。水中糸が水の抵抗で常におばせがかかっていて、オトリにはかなりの抵抗がかかっていることがわかりました。零おばせはありえないはなしだったのです。
これらの事から、けっこう見えてくることがありました。次の機会にまとめてみたいと考えています。
鮎がなぜ釣れるかが解れば、鮎が良く釣れる方法が見つかるのは、自明の理といえます。したがって、鮎釣りの本には、必ずかなりのスペースを割いてたぶんや、おそらくという言葉を多用して想像論が繰り広げられてきました。しかし、それはあくまで想像であり確たるものでは有りませんし、私もわかりません。しかし、今までの経験から予想し、自分の釣に取り入れて、段々見えてくるものが有りました。それを少しここで述べてみます。
まえに書いたとおり、鮎は川に上ると約1㎡の縄張りを持ち侵入した魚を激しく追い払います。しかし、侵入者が多いといっしょに群れになってしまいます。その、群れの中でも突然激しい追い合いをしたりします。縄張り鮎にも、追いのきつい時とそうでない時があります。当然追いのきつい時によくかかります。なにが、追うスイッチを入れるのでしょうか。スイッチは、水温によって入ると予想しました。そう考えると、水温の低い朝はおいが激しくない。山間の水温の低い川は鮎がたくさん見えてもまったく追わない時がある。熱くて水温の上がりすぎた川は極端に追いが悪い。しかし、夕方や突然の俄か雨で水温が下がると、狂ったように追い出したりする。また、追いの悪い時でも、瀬肩であったり瀬であったり瀬尻であったり瀞であったりどこかで少しでも追う鮎が居る事もわかって来ました。それは、きっと場所により水温差が有り、スイッチが入っていると想定しました。次に、元気の良いオトリがよく釣れるといわれる所以を検証してみました。ある条件の良い瀬肩で、元気の良いオトリ、胴締めしたオトリ、少し弱ったオトリに2号おもりをつけて代わる代わる釣ってみました。あまり釣れる時間差もなく、どれもよく釣れました。次に、瀞で同じように釣ってみました。元気の良いオトリはよく釣れ、おもりをつけたオトリは時間がかかりました。胴締めは掛かりませんでした。しかし、元気の良いオトリは、泳ぐ距離が長く、自分でポイントを探しているような感じがしました。
今は、水中撮影の技術や機材の進歩もあり、折に触れてみる機会があります。そんな水中撮影を見てかんじたことをお話します。今から10年程前、ダイワ提供のフィッシングのテレビロケを九州の河川で行なった時、胴締めで一世を風靡した鈴子陽一が胴締めの下にいかり針を装着して実験していました。見た方もいたと思います。結果は、追っても追っても掛かりませんでした。鮎はしりびれのあたりに激しくアタックするのに、針は遥か下のほうにあるのでまったく掛かりません。また、川底にいるオトリは追われるとかかるのに、すこしでも浮くと掛かりません。
村田満の言うなわとびというのは、こういうことかと納得しました。そして、元気のよいオトリは底の方にいて、少しでも弱るとすぐ浮きはじめます。気をつけてみていると、常にオトリは鼻先を上に引っ張られています。水中糸が水の抵抗で常におばせがかかっていて、オトリにはかなりの抵抗がかかっていることがわかりました。零おばせはありえないはなしだったのです。
これらの事から、けっこう見えてくることがありました。次の機会にまとめてみたいと考えています。
by sakuramaru-111
| 2005-11-08 21:37
| 鮎
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